定期ガイド再開に向けて。
regular guide tour
定期ガイド再開に向けての第一歩として、名古屋城研修会が実施されました。 再開に向けての情報をお知らせします。 海外旅行客の団体入国が始まり、事務局へのガイド依頼の問い合わせも出てきているということで、10月から定期ガイド開始しました。 ガイド方法の詳細は、今名古屋城と調整し、10月1日から、毎日12時30分、東門で待機することになりました。 ガイドを希望する訪問者には、名前と連絡先を書いてもらい、もし対応したAGGN会員がコロナ感染した場合、AGGNから連絡し、注意喚起することになっていましたが、やっとしなくてもよくなりました。 ガイドはマスクを終始着用し、ゲストは屋外ではマスク着用なし、御殿内では着用、ということでお願い致します。
名古屋城英語資料 (pdf)
定期ガイド
定期ガイド
定期ガイド予定
曜日登録のお願い。
名古屋城定期ガイドでは、参加会員の皆様には曜日登録をお願いし、各曜日リーダーから必用事項の連絡や、参加日の調整をしていただいています。 今回、これまでの曜日登録は、いったん白紙に戻し、改めて全員に曜日登録をお願いしました。 これまでの登録に変更の無い方も、どの曜日に登録するか、事務局までご連絡頂いています。 名古屋城定期ガイドに曜日登録していただき、ありがとうございました。
9月事前研修が無事終了しました
10月からの再開に向けて、9月は研修期間に当てました。 各曜日リーダーが中心になって実施しました。 事前に参加人数を名古屋城へ連絡しなくてはならないので、参加希望の日付と時間を選んでお申し込み頂きました。 多くの皆様にお申し込みいただきありがとうございました。 皆様からお申し込みいただいた希望日で、受付いたしました。複数日申し込みいただいた方についても、全ての日程で参加していただけました。 *9月2日、9月17日の午後は中止にさせていただきました。 この期間の研修は、会員証で入場可能でした。
名古屋城に9月3日からの研修について確認しました。
1.入場について 会員証で入場します。正門は警備さんのいる入り口から、東門は1箇所です。 2.本丸御殿内は、短時間(30分以内で)、お客さんが滞留しないように気をつけながら研修をお願いします。 3.全体の参加者人数は、名古屋城総合事務所に送付してあります。 4.研修の方法 参加者が多い日は5~6名のグループに分かれていただくようお願いします。 グループごと各ガイドのポイントを確認しながら廻っていただくとよいと思います。 いよいよ9月3日(土)より、事前研修が開始されますが、ご都合悪くなった場合は、早めに曜日リーダーまたは山田さんへ 連絡をお願いします。参加日が近くなりましたら、各曜日リーダーから確認メールが届きます。 今研修は、曜日リーダーが講師となって研修するわけではありません。 グループで研修する場合も、ガイドのポイントでの説明は各自考えてみてください。 1グループは5~6名以内になるように別れて下さい。 個人で廻りたい場合は、そのようにリーダーに希望を伝えてください。 本丸御殿内は、短時間(30分以内で)、お客さんが滞留しないように気をつけながら研修をお願いします。 入場に関しては、会員証を首から下げて提示して、正門は警備さんのいる入り口から、東門はお客さんと同じ入り口から入ってください。 マスクもまだ必要ですが、ユニフォームは不要です。
久しぶりの10月からの定期ガイド再開のため幾つかの変更点が有りますのでご確認ください。
1.午後12時30分ごろ名古屋城東門からスタートします。 2.集合時刻と集合場所:12時20分に東門を入ったところに集合します。 3.立て看板は使えませんので、ユニフォームを着用し、プラカードを持って立ちます。 4.遅れてくるゲストもあるので、午後12時30分少し過ぎまでは、だれか英語対応可の方が待機します。 5.12時45分を過ぎてもゲストまたは当日のガイド担当予定の会員が現れない、連絡もない、という場合は、いずれもこちらから連絡をとる必要は有りません。 6.東門の控え室の利用可能時間は午後1時45分~午後2時30分です。 7.ガイド終了が午後2時30分を過ぎてしまい報告書当番に会えなかった場合は、ガイドの状況を電話かメールで報告して下さい。
昨今の状況などを考慮して頂き、コロナ対策にご協力をお願い致します。
1.1日あたりのガイド参加人数は5~6人程度までとします。 2.1組あたりの案内人数は10名以内として下さい。 3.案内場所は屋外及び本丸御殿で隅櫓はガイド同行での案内はできません。 4.案内時間は60分~90分とし、御殿内は30分以内として下さい。 5.ガイドを希望するゲストには受付簿に自分の氏名・連絡先などを記入して貰って下さい。(この項目は必要なくなりました。) 6.ガイドは城内ではマスクを常時着用お願いします。 7.ゲストには屋外では不要、屋内(御殿内)では着用とお伝えください。
定期ガイド参加希望日登録のお願い。
参加希望日を、各曜日リーダーまでお知らせください。 2か月分の参加者を曜日ごとに取りまとめます。 報告書当番、連絡係も引き続き必要ですので、御協力お願いします。
2022年10月から再開の定期ガイドについてお知らせします。
定期ガイドの仕様については「ドキュメント」の「名古屋城 定期ガイドの手引き」を御覧ください。 集合:12時20分 東門、ガイドスタート12時30分、ゲストには全員、受付簿を書いていただいていましたが、ようやく必要なくなりました。 プラカードを、HPからダウンロードして各自用意お願いします。 その他、これまでと異なる点がありますが、コロナ感染がまだ落ち着かない中、名古屋城事務所から、日本語ガイドに準じて実施を、という要請で決めたことも、AGGN内で決めた事柄もあります。 参加される際は、資料をよく読んでいただくようお願いします。 今後入国緩和が進むようですが、現時点ではまだ外国人客は少なく、参加してもガイドできないかもしれません。その場合は、自主研修で廻っていただけます。しかし、もう少しお客が戻って来る頃まで、ガイドの参加は先延ばしする、ということも構いません。 東門で人数が固まらないよう、各日の参加者は5-6名程度に制限させていただきます。もし多い日は、こちらで調整させていただきますので御了承ください。 ひとまずこのようなやり方で行いますが、様子を見て変更を加えていきます。名古屋城側からも、対策の変更を言われることもあると思います。
定期ガイド継続に向けて
10月から名古屋城定期ガイドが再開されて約8ヶ月が経ちました。 曜日リーダーの皆様や、参加会員の皆様のおかげで、これまでのところ大きな問題なく実施できておりますこと御礼申し上げます。 最初の内は、外国人客が少なく、ガイドできない日が続きましたが、入国制限が緩和された10月半ば辺りから、お客様が増加してきています。 久しぶりのガイドに緊張とうれしさが入り混じるような気持ちです。 とは言え、コロナ以前の状況には到底及ばず、東門で長時間待機しても、外国人客が入ってこない、ガイドの参加人数が少ない日があるなど課題もあります。 また、久しぶりの定期ガイドのため、東門スタッフにガイド終了の報告をすることや、お客様に声かけする場所など、周知が十分でない部分もあるようです。 また折を見て確認させていただきます。 ガイド活動は再開されましたが、名古屋城管理事務所は、コロナ感染や、史跡保存のための規制などに細心の注意を払って運営されています。そのため私たちの活動でも、立看板が使えず、声かけの場所にも制限がありますが、名古屋城もAGGNの要望をできる限り聞いてくださっていますので、当面御協力いただきますようお願いいたします。 4月に入会された新会員の方も、ステップ研修を終了し、5月からガイドに参加されます。是非一緒に廻っていただき、名古屋城の魅力を教えてあげてください。 コロナやインフルエンザなど、まだまだ心配ですが、日頃の体調管理を行い、季節の名古屋城を楽しみながら元気にガイドしていきましょう。 5月14日は名古屋城炎上の日です。 毎年、何気なく過ぎ去ってしまう出来事ですが、ウクライナのことで身近に感じます。 広島を訪問するゲストも少なくて、訪問するゲストに出会うと感激します。 ガイド中に政治の話題には触れませんが、少しでも核戦争の悲惨さを感じてもらえると嬉しいとだけお伝えしてはどうでしょうか。 AGGNの夏季休暇は、7月21日~8月31日までになります。 御蔵城宝館ですが、中はガイドすることはできないということになっています。 ユニフォームを脱いでいたとしても、定期ガイドの流れでガイドすることはできませんので、ご注意ください。
当面の活動予定
少しづつ平常に戻っていますでしょうか。 皆様のおかげで、大きな問題もなく継続できております、ありがとうございます。 電子掲示板が東門と正門にできたので、積極的に外国の人へも案内してください。 ゴールデンウイークには深井丸茶室が公開されていましたが、茶室内はガイドできないそうです。 ゲストには、ガイドなしで見学していただくようにご案内ください。 6月7月の定期ガイド参加予定を各曜日リーダーまで、5月15日頃までにお知らせください。 6月25日(日)はAGGNの研修会がありますので、 定期ガイドはお休みになります。 夏場の暑い期間はガイドを休みにしています。 今年は、7月24日(月)~8月20日(日)まで定期ガイドはお休みです。今回の定期ガイド参加募集は、6月1日~7月23日(日)までになります。 またその前後の期間も、暑さ指数WBGTが31日以上の場合は、休みになります。 その場合はその都度お知らせします。 今年度の新会員16名の方、ステップ研修を終えてそろそろ定期ガイドに参加されると思います。 前日の15時までに、担当の曜日リーダーにメール申し込みすれば参加できますので、いつでもご参加ください。 総会案内が事務局から送られていますが、総会の5月21日(日)も定期ガイドはお休みになります。 2月26日は、AGGN英語講演会のため定期ガイドはお休みでした。 再開した10月当初は、混雑を避けるため参加人数を5~6名に制限をしておりましたが、2月より制限は無しとなります。 また検温もご協力いただきありがとうございました。こちらも2月より提示しなくてよいことになりました。 受付簿の運用は11月13日までで終了しました。ご協力ありがとうございました。 名古屋城では、3月13日からお客様の建物内のマスク着用が必須でなくなりました。 ガイドについては、日本語ガイドさんは引き続きマスク着用、お客様は主体的な選択に任せる、ということですので、AGGNもそれに合わせることになりました。 声が通らない、話しにくいなどありますが、ガイド中はマスク着用でお願いしてきました。 5月8日以降、コロナウィルスが5類感染症になるのに伴い、マスク着用が個人の判断になります。 控室や御殿内でも着用は任意になります。 昨年11月14日から、日本語ガイドさんが10時と13時30分に正門と東門に立つことになりました。 そのため東門でガイドが重ならないように、AGGNの東門での待機は13時15分までとして頂くようお願い致します。 控室の利用時間の変更をお知らせします。2時30分~2時50分で利用していただくようお願いします。 急病人や授乳等で、お客様が使用中または利用予定がある場合は、お客様を優先で部屋が使用できませんのでご注意下さい。 東門以外からスタートも可能になりましたが、御殿の前と正門の辺りは、いつもお客さんが多く混雑するので、御殿の前、正門の辺りで立ってガイドの声かけするのはやめて頂くようお願い致します。 屋外で外国の方を見かけたら、声かけOKですが、建物の中での声かけはお止め下さい。 本丸御殿の出入り口前や、唐破風正面は、お客さんが多いし、写真撮影したい人も多いので、ガイドが立つと、じゃまになる場合があるので。 時と場合によるので、どこならOKとは言いにくいが、お客さんが多い場所は、お客さんからクレームが入ることがあるので、避けてもらうほうがよい、とのことです。 最後のガイドが出るときに、東門スタッフに「終了します」と声をかけていただくことになっていますので、宜しくお願い致します。 券売所窓口の横にAGGNガイドの案内があり、「終了します」の合図でガイド終了のサインがでます。今日のフォトをご覧下さい。 再開に向けての詳細は、下の「定期ガイド再開に向けて」をクリックしてご確認ください。 名古屋城HPの「利用案内」の「観光ガイドボランティア」にAGGNガイドが紹介されています。 「Free Guided Tour of Nagoya Castle」 Free English-speaking tours are offered by Aichi Goodwill Guides Network (AGGN). Join these guides and discover the colorful stories about the castle. ■Regular Tour (no reservations are needed): Everyday (except Dec. 29 through Jan. 4) at 12:30 from the East Gate of Nagoya Castle ■Private Tours also available free of charge (reservations are required at least 7 days in advance) *Regular Tour is subject to cancel due to our circumstances. For further info & reservations contact the AGGN at guide-desk@aggn.jp or 0561-75-6977 (Tel & Fax). この案内を見て東門に来られるゲストの方がいらっしゃいます。
名古屋城定期ガイド
(予約は必要有りません。)
名古屋城
名古屋城天守
本丸御殿
名古屋城は、名古屋で最も人気のある観光スポットの1つです。
御城はもともと1610年から12年の間に建てられましたが、残念ながら第2次世界大戦中に破壊されました。
天守は1959年に再建され、戦争によって失われたあの美しい本丸御殿は、10年間の工事の後、2018年に復元されました。
本丸御殿は、書院造りと呼ばれる日本の伝統的な建築の傑作です。 復元された絵画や装飾品の数々は息を呑むほど美しいです。
御城は、さくらのような季節の花に囲まれています。 いつでもどこでも写真を撮ることができます。
毎週毎日(月、火、水、木、金、土、日曜日)の午後、定期的に名古屋城をガイドしています。
定期ガイドは、12:30~12:45スタートします。その時間までに、東門までお越しください。
定期ガイドスポットについては、次をご覧ください。概要の所をクリックすると、詳細説明がご覧頂けます。
[A]名古屋城概要
[B]二之丸庭園概要
[C]清正像概要
[D]東南隅櫓概要
[E]内堀
[F]表二之門
[G]枡形
[H]本丸御殿概要
[ I ]天守概要
毎日 12:30 名古屋城東門集合、終了予定 14:30 
[A]名古屋城概要
名古屋城は、私たちの最も大切なガイドスポットの1つです。
江戸時代は美しく強い要塞でした。
天守は1959年に再建されましたが、敵から身を守る装置はまだたくさんあります。
屋根の上には金鯱が輝いています。
季節ごとに、さまざまな草花を楽しむ事が出来ます。
この城の創設者である将軍徳川家康、彼の武士、そして忍者も私たちの仲間です!
私たちは年間を通して世界中からお見えになる、多くの外国の方を御案内しています。

[B]二之丸庭園概要
二之丸庭園は二之丸御殿の造営に伴って、二之丸御殿の北側に設けられた庭園です。度々改修され回遊式庭園になりました。また、庭園の範囲も現在の東庭園まで拡張されました。
江戸時代が終わると二之丸御殿と庭園の大部分が取り払われました。幸い、庭園の核心部である北西部分は残され、現在、当時の庭園の景観に戻すように整備中です。
庭園内は豪壮な石組が施されています。縁起のよい動物の鶴亀も石で表現されています。
二の丸茶亭では、お抹茶を飲むこともできます。水琴窟(すいきんくつ)の音色も聞いてみませんか。

[C]清正像概要
この像は巨石の運搬の様子を再現したものです。
石の上に立っているのは大名の加藤清正です。
石垣工事は家康の命令 によるものではありますが、彼は石垣を作るが得意でしたので天守台の石垣すべてを進んで担当しました。
修羅に乗せた大石の上で清正が音頭をとり綱引きの人々を鼓舞している図(『尾張名所図会』)がモチーフになっている。
将軍によって任命された地方の統治者が大名である。加藤清正は、詳しく言うと、もともと徳川家の家臣でない大名つまり外様大名である。加藤清正がどのような人物かを日本の歴史に詳しくないゲストに一言で理解してもらうのは難しいので、英語ではいくつかの言葉を付け加えて説明した方がよいと思います。
家康の命令により清正を始め 20 名の外様大名が石垣工事に当たりました(天下普請/公儀普請)。
これは、外様大名の財力と労力を消費させるとともに、幕府への忠誠心を試すねらいもあったようです。

[D]東南隅櫓概要
この建物は東南隅櫓(すみやぐら)です。
攻めてくる敵の動きを監視したり、防戦したりする役割です。食料や武器を保管していました。
築城時、隅櫓は 11 棟ありましたが、陸軍によって取り払われたり、地震で倒壊したり、戦災で焼失したりして、現在は3櫓(西南・東南・西北)だけしか残っていません。
これらの3櫓は重要文化財に指定されています。
この櫓の南面と東面には、石垣を登ってくる敵を攻撃するための仕掛けが備えられています。
この仕掛けは「石落し」と呼ばれています。「石落し」を名古屋城リーフレットでは“trap doors” と英訳されていますが、多くの外国人にはイメージがわかないようです。
「石落し」は全国各地の城にあり、石を落とすだけでなく、弓矢、火縄銃などで攻撃することがあったり、熱湯、油、糞尿などを落すこともあったようです。
「隅櫓」を名古屋城リーフレットでは “corner tower”、最新の名古屋城公式ウェブサイトでは corner watchtower と英訳しています。

[E]内堀
本丸の周囲には深い溝のような堀がめぐらしてあります。
本丸の周りの堀(内堀)は築城当時から水はありません。水堀でもなく、堀の幅も広くないので敵が侵入しやすそうに見えます。しかし、幅は狭いが深い堀と、高い石垣と、その上にあった長屋風の建物や隅櫓を組み合わせることで、本丸に押し寄せる敵を攻撃できます。
かつては、壮大な多門櫓が本丸の全周を厳重に囲んでいました。明治 24 年の濃尾地震で大破したため取り払われました。
狭い空堀は、高い石垣の上にある多門櫓や隅櫓に備えた弓矢や火縄銃の射程圏内に敵をとらえ殺傷することができます。
家康流の実践的かつ攻撃的な縄張(城の設計)手法に、(藤堂)高虎流の絶対的な防御手法を融合した縄張といえます。
内堀は周辺に比べて高いところにあることもあり、わざわざ水を引いて水堀にする必要はなかったのでしょう。
土地の高さが低い北方や西方には幅の広い水堀があります。
北方や西方の外堀(水堀)付近の土地の標高(4m)は、本丸中心部の標高(14m)より約 10m 低くなっています。
「堀」の英訳として “moat” をよくみますが、多くのゲストは単語自体を知らなかったり、単語は知っていても水堀だけをイメージしていたりします。
説明するときは、言葉を付け足したり、言い換えたりして説明した方がよいでしょう。

[F]表二之門
この門、表二之門は空襲による焼失を免れた3つの門のうちの1つです。
名古屋城リーフレットでは「表二之門」を front second gate、最新の名古屋城公式ウェブサイトでは second front gate と英訳しています。
front gate (表門)は枡形門になっていて、一之門(内門)と二之門(外門)とがあるので、表二之門の英訳は second front gate(二番目の表門)がよいと思われます。

[G]枡形
この門は枡形門とも言い、全体構造を上から見ると枡のような四角形で、表二之門側を除く三方向から攻めることができるようになっていました。
門柱・扉とも鉄板に覆われ、鉄砲の攻撃や火災を防いでいます。両脇の壁に鉄砲狭間(てっぽうざま)が見えます。
この門をくぐると敵は直進することができず右に折れて進まなければならないという防御上の工夫がされていました。
折れて進んだところに、かつては強固な櫓門があり、これら二つの門を閉めて敵を閉じ込め、鉄砲や矢で攻める仕組みになっていました。

[H]本丸御殿概要
これはかつて存在した豪華な御殿を復元した建物です。
当初は初代藩主の住居や藩の政庁として使われました。しかし、初代藩主は数年で住居・政庁を二之丸御殿に移し、以後は将軍の名古屋での宿舎となりました。
その後、上洛殿などが造られました。
国宝に指定されましたが、第二次世界大戦中の空襲により天守と共に焼失してしまいました。
2009 年 1 月に復元工事に着手し、2018 年 6 月に完成しました。
文献のほか、多くの写真、実測図が残されており、忠実な復元がされています。
御殿は木曽地方などで育ったヒノキをたくさん使っています。屋根は杮葺(こけらぶき)です。
玄関の車寄せ(くるまよせ)の屋根は美しい曲線を描いています。金色の三葉葵紋と黒漆との調和も見事です。
その左の建物が正式な謁見に使われた表書院です。その奥に見える建物が上洛殿です。

[ I ]天守概要
名古屋城天守は巨大です。
建物と石垣を合わせた本丸地面からの高さは約 48m です。
天守は戦時には物見と指令の塔となり、最後の抵抗の場とされました。平時には城主の権力の象徴であったので外観は豪華に装飾されています。
屋根の上に輝くのは金シャチです。名古屋のシンボルです。シャチは架空の動物で、雨を呼んだり、水を噴いたりして、建物を火事から守ると言われています。
右(北側)が雄で、左(南側)が雌です。雄は冷たい北風から雌を守っている優しい金シャチです。
緑色の美しい屋根は銅瓦葺(どうがわらぶき)です。本丸御殿や小天守の屋根の色と比較して下さい。
それぞれ違った趣があると思いますがどうでしょうか。
創建時の木造天守は戦災で焼失しましたが、約 60 年前に鉄骨鉄筋コンクリートで再建されました。
外観は忠実に復元されています。しかし、耐震性が低いと指摘されたため、現在、中に入ることはできません。天守を木造で建て直す計画が進められています。

名古屋城英語資料 (pdf)
ガイドコースに戻る
新入会員の皆様へ
工事中
Copyright©2010-2020 Aichi Goodwill Guides Network, All Rights Reserved.