3月15日、JICA中部「なごや地球ひろば」のセミナールームにおいて、2014年度の英語講演会が開催されました。講師は、南アフリカから1986年に国連研究員として来日、以後ジャズシンガーとして活躍する傍ら、いくつかの大学や高校で教鞭をとり、また南アフリカ共和国の駐日大使館の芸術・文化親善大使を務めるプリスカ・モロツィさん、テーマは 「南アフリカ共和国の今、そしてこれから」 でした。
お話は先ず南アフリカの地理的な位置から始まり、そこに住んでいる人たちのルーツ、言語、服装、食べ物、日常生活上の習慣、そして音楽に至るまで、幅広い様々なお話をお聞きすることが出来ました。アパルトヘイトの悲惨な記録と同時に、明るい陽気な南アフリカの音楽やダンス ―― 映像と音響を駆使したパワーあふれる2時間に、50人近くの参加者一同圧倒され、私たちがあまり知らない南アフリカの新しい姿を知ることが出来たすばらしい講演会でした。 (中田 記)
2月8日、2014年度最後のガイド研修会として、名古屋城の建物および天守閣の展示品について理解を深めるための研修会がウイルあいち3階の会議室で行われ、一般参加者を合わせ50人近くの人が集りました。この日の講師は名古屋城総合事務所学芸員の小西恒典氏、たくさんのスライドを使い、的確でわかりやすいご説明に、参加者一同たいへん良い勉強になりました。
お話は先ず、私たちがガイドのスタート地点としている名古屋城東門から始まり、東南および西南隅櫓、本丸表二之門、石垣の鏡石、櫓門、枡形構造、などについて、普通では簡単には見ることが出来ない名古屋城の昔の写真などもたくさん見せてくださり、とても興味深くお話を聞くことが出来ました。天守閣のことに話が移ると、日本の城の中での名古屋城天守閣の特徴、天守閣の役割、金シャチ、などについて具体的に比較しながらお話くださり、また天守閣内の展示物についても、各階ごとの説明があり、太刀、脇差、短刀、薙刀、槍、火縄銃、などの特徴、また甲冑や兜などについても触れられ、当時の庶民の生活の中で1両が現在の10万円くらいに相当するといったお話は実際の計算の根拠などを示すという具合で、すべてに説得力があるお話でした。また会員からのいくつかの質問にもお答えくださり、講演終了後も何人かの会員が質問の列を作るほどでしたが、それにも丁寧に答えてくださっていました。 (中田 記)
12月7日、今年度の第5回ガイド研修として、古くて新しい名古屋の魅力を探るための本山〜八事研修会が行われ、、一般参加者3人を合わせ27人が参加しました。
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一行は先ず四谷通りにある紅葉の美しい桃厳寺を訪れ、高さ15メートルの大きな大仏様を拝観したり、断面が四角形の珍しい竹の群生を見たりしました。次に訪ねたのは地元の方々から「おちょぼさん」として親しまれている千代保稲荷、たくさんの赤い鳥居が印象的でした。
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山手通りに出てからは道路の両側に広がる名古屋大学の東山キャンパスの説明を受けながら地下鉄名城線「名古屋大学」駅まで歩き、そこから地下鉄で「八事」へ移動、興正寺に入りました。興正寺では寺のガイド担当の方の案内で、かつては女人禁制であった境内の東山を散策し、いろいろな建物を見ながらお話を伺いました。
晩秋の午後ともなると、東山の森の中は次第に気温も下がり冷たく感じましたが、このあとお寺の建物の中に入り、温かいお抹茶とお饅頭をいただき、ほっとしました。
今回歩いたルートには、まだまだたくさんの観光スポットがあり、おそらく将来はガイドルートの一つになるのではないでしょうか。(中田 記)
11月16日、今年度の第4回ガイド研修として、熱田神宮の研修会が行われ、会員および一般合わせて30人ほどが参加しました。ちょうど七五三のシーズン、しかも吉日ということもあって、神宮境内は可愛らしい着物姿の子供たちを連れたご両親、結婚式姿の新郎新婦、お宮参りのご家族などでいっぱいの人出でした。そんな中を、研修会の参加者たちはいろいろな資料を手に、ガイド担当の会員の説明を聞きながら回り、熱心にメモをとり勉強していました。今後の熱田神宮のガイドに必ず役立つことでしょう。(中田 記)
11月中旬、名古屋国際会議場において、「持続可能な発展についての教育」をテーマとした2014ESDユネスコ世界会議が開催され、AGGNも 特別プログラム を編成して対応しました。11日と12日は、会議の合間のエクスカーションとして、名古屋城のナイトツアーが行われて多くの会議参加者が集り、夜空に映える名古屋城のライトアップされた美しい姿や、本丸御殿と天守閣展望階の見学、武将隊・姫隊との写真撮影、太鼓の演奏などを楽しまれました。
会議期間中に名古屋城や白鳥庭園などでのAGGNの活動に参加してくださった外国人は全部で73ヵ国、のべ310人に達し、名古屋という日本の都市を印象付けることが出来たのではないかと思います。(中田 記)
10月25日(土)から翌日26日(日)にかけて、毎年恒例の、ワールド・コラボ・フェスタ 2014 が、今年は栄のオアシス 21 「銀河の広場」で開催され、2日間とも大勢の人で賑わいました。AGGNもブースを出して、これまでの活動の写真パネルを掲示し、ブースを訪れたお客様にパンフレットをお渡ししてガイド活動の様子をご紹介しました。
2日間で出展団体は60に及び、こんなに多くの団体が国際交流という共通の活動をしていることに驚くとともに、今後ますます増加すると期待される海外からのお客様が、この地域で素晴らしい体験をされるよう努力しなければならないと思いました。 (中田 記、写真提供 大角・北野)
10月25日(土)、名古屋城主催の 「名古屋城 秋の陣」 という一連のイベントの一環として、「名古屋城 子どもによる英語ガイドツアー」 が行われました。これは、名古屋市内の小・中学生が簡単な英語で名古屋城をガイドするというもので、AGGNとして会員4人が参加し、英語でのガイドシナリオのテキスト作りや、発音練習のためのDVDディスクの作成、ガイドの練習の指導などを担当しました。
当日は小学校5・6年生の女子生徒8人と、3年生の男子1人の計9人が参加し、全員が名古屋城側から提供された着物姿でそれぞれの担当スポットでガイドに挑戦しました。ゲストとしては予めお願いしてあったアメリカ人のご夫妻と、たまたま当日参加してくださった英国人女性の計3人。練習時間があまりなかったので心配しましたが、皆さん、良く準備され堂々と説明していました。
ガイド終了後ゲストたちから、「地元の歴史に興味を持って勉強し、それをシェアしようということは素晴らしいですね。」 とのコメントをいただきました。「またやってみたいですか?」 と聞かれた子供たちは全員が元気に 「Yes!」 の答え。子供たちにとっても良い経験になったことと思います。(山田 記)
8月3日(日)、今年度 第2回の研修会 「ガイドのための異文化理解講座」 が 中村区の生涯学習センターで開催され、会員24人、一般6人など30人を越す人たちが参加しました。
先ず最初は、本会副理事長の佐藤久美氏による全般的なお話で、今後ますます増加するであろうイスラム圏からの来訪者をガイドする際には、異文化ということを理解することが重要であることを様々なデーターを示しながら強調されました。
次に、NPO子どもと女性のイスラームの会の代表であるマリアム戸谷玲子氏から、イスラム圏からのゲストをお迎えするにあたっての基礎知識について、いろいろな角度から示唆に富んだ内容のお話をお聞きしました。
お二人のお話のあと、ちょうど礼拝の時刻となり、近くの名古屋モスクに移動し、礼拝の様子を見学させていただき、またモスク管理者の奥様のクレシサラ好美さんも様々なお話をしてくださり、多くの質問にも明快にお答えいただきました。
今回の研修会は、今後の私たちのガイド活動にとって勉強になることばかりで、とても有意義な研修会だったと思います。(中田 記)
7月26日(土)、気温37度という猛暑の中、第1回交流会 「名古屋城で拓本を取ろう」 が行われ、
会員13人、一般22人(内、外国人12人)が参加しました。
まず初めは深井丸の1区画での拓本取りです。拓本の取り方の説明を聞いた後、各自が作業に取り組みましたが、やってみると意外に難しく苦戦している人も見られました。
拓本取りが終わった後は深井丸茶室の書院に移動し、加藤理事から、茶室や掛け軸についてのお話がありました。エアコンの無い茶室でしたが、ときおり吹き抜ける風が心地よく、全員が静かにお話をお聞きしました。その後、猿面茶室でお茶をいただくグループと、書院で名古屋城の伊藤さん指導のもと関守石のひもの結び方を体験するグループに別れ、それぞれ交流を楽しみました。本当に暑い1日でしたけれど、夏の日のよい思い出になったことと思います。 (山田 記)
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5月18日(日)、2014年度年次総会のあと、名古屋城ガイド勉強会が行われました。 まず午前中は、年次総会と同じ名古屋市市政資料館2F第3集会室において山田・藤井の両理事を中心として、名古屋城ガイドにおける問題点についての検討が行われ、また現在ホームページに掲載されている会員向けの名古屋城ガイド資料の訂正・更新が議論されました。
昼食をはさんで午後からは、参加者約40人が5つのグループに分かれ、名古屋城の現場での実際のガイドについて、各グループリーダーの説明や英語ガイドのデモンストレーションを聞きながら城内を巡り、様々なガイドスポットで通常はどのようにガイドが行われているのかを学びました。 (中田 記) |
5月18日(日)、名古屋市市政資料館2F第3集会室において 2014年度の年次総会が開催され、次の議案が可決・承認されました。
1) | 2013年度事業報告 |
2) | 2013年度収支決算報告 および 監査報告 |
4) | 2014年度事業計画案 |
5) | 2014年度収支予算案 (一部修正を含む) |