2014年度 第6回研修会 「名古屋城の建物および天守閣の展示品研修」 2015年2月8日
2月8日、2014年度最後のガイド研修会として、名古屋城の建物および天守閣の展示品について理解を深めるための研修会がウイルあいち3階の会議室で行われ、一般参加者を合わせ50人近くの人が集りました。
この日の講師は名古屋城総合事務所学芸員の小西恒典氏、たくさんのスライドを使い、的確でわかりやすいご説明に、参加者一同たいへん良い勉強になりました。
お話は先ず、私たちがガイドのスタート地点としている名古屋城東門から始まり、東南および西南隅櫓、本丸表二之門、石垣の鏡石、櫓門、枡形構造、などについて、普通では簡単には見ることが出来ない名古屋城の昔の写真などもたくさん見せてくださり、とても興味深くお話を聞くことが出来ました。
天守閣のことに話が移ると、日本の城の中での名古屋城天守閣の特徴、天守閣の役割、金シャチ、などについて具体的に比較しながらお話くださり、また天守閣内の展示物についても、各階ごとの説明があり、太刀、脇差、短刀、薙刀、槍、火縄銃、などの特徴、また甲冑や兜などについても触れられ、当時の庶民の生活の中で1両が現在の10万円くらいに相当するといったお話は実際の計算の根拠などを示すという具合で、すべてに説得力があるお話でした。
また会員からのいくつかの質問にもお答えくださり、講演終了後も何人かの会員が質問の列を作るほどでしたが、それにも丁寧に答えてくださっていました。 (中田 記)